口唇ヘルペスとは、ヘルペスウイルスが原因の感染症でくちびるの周囲に水疱(水ぶくれ)ができる病気です。
この病気は、子供の頃に家族間で感染し潜伏感染している場合が多く、風邪をひいたり、熱が出たり、紫外線を浴びたりして、免疫機能が低下するとウイルスが活動し、再発を繰り返すのが特徴です。
口唇ヘルペスの治療には、飲み薬か塗り薬の抗ウイルス薬を使用します。症状が出てからなるべく早く治療を始めるのが望ましいとされています。症状が出ている時期はウイルス量が多いため、免疫力のない新生児や抗体を持たない人、アトピー性皮膚炎や病気により免疫力の低下した状態の人は感染すると重篤化する場合があるため、注意しましょう。
たこ(胼胝)とは、外部からの圧力、摩擦により皮膚が肥厚した状態です。
たこは足の親指の付け根、爪先、踵に多く見られ、靴などが当たる事により皮膚の表面が厚く硬くなります。通常では痛みはあまり感じません。また、外反母趾などによって骨が突出している部分にできることもあります。
特に皮膚が厚くなっている部分にはスピール膏を5〜7日間貼り、皮膚の角質をやわらかくしてから削ります。これは対症療法となるので特定の部分に刺激が加わって皮膚を肥厚させないためには足に合った靴選びの見直しや痛みなどがあり、かばって歩くためにたこが出来易い場合は、整形外科等での治療も併せて必要な場合もあります。
うおのめ(魚の目)とは、外部からの刺激により角質層が増殖し、皮膚の内側に向かって角質の塊を形成するため、小石を踏んだ様な痛みを伴う状態です。
うおのめ(魚の目)は足の親指と人差し指の間や足底の外周に出来易いです。また、歩行時に圧迫されると強い痛みを伴うため歩行が困難になる場合もあります。
たこ(胼胝)と異なり、表面の肥厚した皮膚を削るだけでなく角質の塊である芯を取り除く必要があります。角質の塊(芯)にスピール膏を5〜7日間貼り、皮膚をやわらかくしてから削ります。芯が成長して皮膚の奥深くに達している場合は同様の処置を繰り返します。
その後再発させないためにも、たこ(胼胝)同様に原因を根本的に改善する必要があります。
やけどは深さによって1〜3度に分類されます。
1度熱傷 | 表皮の損傷 | 赤くなる、ヒリヒリするが水ぶくれはできません。 |
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2度熱傷 | 真皮の損傷 | 痛み、赤み、水ぶくれができます。
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3度熱傷 | 表皮・真皮・脂肪層の3層の損傷 | 皮膚の大部分が壊死し、皮膚移植が必要になります。 |
やけどをした場合、すぐに流水で患部をよく冷やしてください(10分〜20分)。氷を袋に入れ直接冷やすのは、患部に張り付く可能性があるので止めて下さい。 水ぶくれができた時は、冷やした後薬は塗らず、絆創膏や冷却シートなども貼らないで水疱をつぶさないように清潔なガーゼで保護してできるだけ早くご受診下さい。
最近増えているのが低温やけどです。
湯たんぽやカイロやホットカーペットなどちょっと触っただけでは火傷をしないものが原因になるのです。
例えば湯たんぽに体の一部が接触した状態で熟睡してしまうと、そこに長時間熱源に触れ続け気が付かないうちに表面により深い部分がやけどしてしまうのです。
始めは大した事がないように見えても、時間の経過とともに痛みや症状が悪化していきます。 低温やけどは「深いやけど」になるため治療に時間がかかります。