「巻き爪になってしまいました」と来院される方の多くは陥入爪であるケースが少なくありません。
まず、陥入爪と巻き爪の違いについて説明します。
陥入爪とは爪の角が軟部組織(皮膚と皮下組織)に刺さり、炎症を起こした状態です。
巻き爪は爪の側縁が曲がって内側に巻き込んだ状態です。
陥入爪と巻き爪は合併することもあります。
巻き爪や陥入爪によって爪先に痛みが生じると、歩行時に制限が出るなど日常生活に支障をきたします。
爪先の痛みをかばうことにより、
タコ、ウオノメが出来たり、膝や腰に痛みが生じることもあります。
巻き爪 | 正常な爪 | 陥入爪 |
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爪が丸く巻いている。痛みがない場合もある。 | 貫入した爪の角がトゲの様になり、軟部組織に刺さり炎症を起こした状態 | |
深爪や不適切な靴、外反母趾などです。
①内服・外用薬による治療 | 炎症や痛みが軽症であれば、薬剤による治療が可能な場合があります。 |
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②テーピング | 爪の食い込みが浅い場合、テーピングをして爪をまっすぐに伸ばすことで、症状が改善する場合もあります。 専用のテープ(院内にて購入頂けます)を使用してのテービングをご案内します。 |
③爪切り | 深爪をしていて、爪の食い込みが深い場合、局所麻酔をして食い込んでいる爪を部分的に除去します。 施術当日は患部を濡らしたり、運動、飲酒は控えて下さい。 翌日、経過の診療します。 |
④手術(フェノール法、要予約) | 食い込んだ爪を切除して、その部分に爪が生えないように薬品で処理をする日帰り手術です。 手術当日は患部を濡らしたり、運動、飲酒は控えてください。 翌日、経過の診療をします。 |
⑤巻き爪矯正治療 自由診療 | 当院で、巻き爪マイスターによる矯正治療を行っています。巻き爪マイスターはコイルばねに内蔵された超弾性合金ワイヤの弾性力によって、装着している間に爪のわん曲が徐々に矯正される医療機器です。 |
上記の治療とあわせて、歩き方、靴の選び方を見直すことも再発を防ぐために必要となります。